今日もお疲れ様です、エトです。
今回はpixivで見かけて一話で好きになった美術部員とギャルのお話。
「奏のララ」になります。
ミューズは芸術とかの女神様なんですが、画家にとってのミューズはちょっと意味が違うようで。
ミューズ=画家にとっての「最高のモデル」
画家人生において至高、最愛、唯一無二の存在。
そんな存在にギャルが??
となりますが、モデルを目指すんじゃなくて描くほうを目指す話。
主人公は普通科の女子高生の「ララ」と芸術科で美術部員の「奏」
「楽しい」と言われることを色々やってみても、なんだか違う? なララの毎日。
そんなときに奏が絵を描いているところを見つけて、という出会い。
とにかくララが明るくまっすぐ、どんどん突っ走っていくのが気持ちいい。
奏の絵を描いている姿に惹かれて描いてみて楽しさに目覚めたら即、絵の道へ!
となったものの絵は初心者。美術の授業すらさっぱり。
その日のうちに情熱100知識0で、バイト代を使ってとりあえずスターターキットを買ったくらい。
(これでもすごいんですが)
当然のように奏のいる芸術科への転入を希望しても、先生から「無理」とバッサリ。
食い下がって見学に向かうも門前払い。部室にすら入れてくれない徹底っぷり。
ここまで諦めないララも何度も邪魔だと言われてさすがに落ち込むものの。
けどここでフォローしてくれるママが太陽なことこの上なく。
娘を邪魔って言われても芸術科の子たちからすれば「しょうがない」
だってギャルが「なんか楽しそうだから!」と軽ーく寄って来てるようにしか見えないから。
けど本気でやりたいならスタートが遅いこと、第一印象の悪さなんて問題なし。
胸を張っていきなさい、大丈夫、と。
ララを全肯定して、かつ本気でやってる子たちの気持ちも思って、ララを励ましてくれるんですよね。
ここまでララが「なんでそんなに自信があってグイグイいける?」
と思うんですが、このママを見て納得。なるほどこうなる。
けどララも能天気に明るいだけじゃないので、立て続けの「邪魔」の言葉が刺さってます。
立ち直って美術科へ入るための条件も考え先生からチャンスを得ても、
奏もあたしのこと邪魔なのかなあ……。
弱気になってこぼしてしまうものの、ここで奏の無自覚で強固な「我」が。
なんだか強さ、とかそういうのでなくエトは「強固」で「我」と思った部分が出ます。
そもそもここまでの奏は人が怖くて弱気、自己否定ばっかりです。
実際にたくさんの賞を取ってるのに自分の絵の価値を一切信じてません。
なんなら一話目で退学届けを出そうとしているくらい。
なんでそうなったのかと言うと、奏の親がララの親と真逆なため。
画家になりたい。でもそれは医者の父親からすれば、なんの意味もない夢。
母親は無関心でなんの興味もない。
ララが家族から肯定されている分、奏への否定がより強く感じます。
けどそんな中でも絵を描いてるんですよね、奏。
たぶん「決めたら絶対譲らない」「自分の邪魔をするな」
奏本人は自覚がまったくないものの、そういうのが根っこにあるっぽいんですよね。
そういうのが垣間見えるララの弱音の場面。
こんなことララが言うはずない! と聞き出した相手が先生だったんですがここの奏の反応。
気の弱い人の見せる顔じゃなくて完全に敵を見つけたそれ
もちろんこの状態は長く続かないし、後半に上記の家族の否定が続き奏の心はぺしゃんこに。
せっかくララと交流が始まったと思ったら、また一人で引きこもるように描き始める日々に逆戻り。
というところで1巻は終了。
出会ってさあこれから、というのにいきなり後退するような終わり方。
奏の両親には心の底から「なんだこの親……」となりますが、弟くんは奏の味方なのか? でまだなんとか。
でもなんと言ってもララママの輝かしいこと輝かしいこと。
こんなお母さんが一人でも多くいてほしい
ララを「がんばれ!」と応援しつつ、奏ともどうなるか。
というかこの二人に恋愛は入ってくるのか? と謎ですが気にはなってます。
今のところはお互い「絵! 描く!」で同じ方向には向かってるのでそういうのはさっぱりですが。
何より奏のほうがララをすごく上に見てるので(何しろミューズ)
ここが変わらないとそういうのはないっぽい?
というか変わるというなら奏の母親がまず先にどうにかなってほしいですが。
そのあたりはあってもまだまだ先だろうなあ、と思いつつ続きが気になるので早めに2巻の感想も。
ではでは。
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