真夜中に『眠れぬ夜はケーキを焼いて』読んだ

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タイトルは夜でケーキだけどご飯もあったり、夜でもなかったり。
お菓子がメインですが豆腐率もなかなか高いそんな一冊。

エト

なんならマスクの小物とかブックカバーとかの作り方も出てくる

ぼたさん

すごく自由

『眠れない』
『用事のない休日に部屋で転がってる』
『なんだか気分が落ちてる』

エトはそんなときに読んでます。
文字が多めですがシンプルな線で読みやすいので疲れない。

現在3巻まで発売中。

目次

レシピ付きの『しっとり』エッセイマンガ

全体の印象はこんな感じ。
作る前、最中、作者である午後さん(作中は縦に長いオオカミ)の気分は下り気味です。

エト

前提で健やかに眠れてない夜にケーキ焼いてるからね

ぼたさん

3時間とか眠れずにベッドの中はつらいなあ…

自分にも見えないわからないぼんやりした不安
考えても答えが出ないのにぐるぐる考える憂鬱

マイナスなつぶやきが多く、そこが本気で疲れてるときにはしんどいこともあるかも。
(エトは「あー……うん、うん……」となったので問題なかったですが)

まあたいていは午後さん宅の猫が手厳しく、雑に、でもそばにいて持ち上げてくれてます。
慰めてくれるとかでなく雑に。足を踏んだりしながら。

エト

そこがいいよね、猫

ぼたさん

…………うん

おいしいものは癒し、もしくは麻酔

バナナケーキ、ホットケーキ、カップケーキ、ガトーショコラ、スイートポテト、アップルパイ。
そして豆腐、たまに中華風。

とだいたいお菓子なのでおいしそーとなるのですが、午後さんは上記の状況。
気分は低空飛行で、食後までの思考は基本後ろ向きです。
その中でちょこっとメモのように書かれた、エトになんだか残る言葉がこれ。

食の快楽は鎮痛剤

おいしいもの食べる、食べ終わった直後の感想ではないよなあ。
とも思うんですが、別方向でカロリーとかで、

「あー食べちゃった……」

こんな時間に、とか。こんなに食べるつもりはかったのに、とか。
脂肪や健康で『体』のことでの食後の後悔って覚えがあるんですよね。
それもわりとどころか、結構。

ぼたさん

家に食べ物があるなら絶対にあるはず!

エト

力強い

じゃあ心は? と考えればそれも簡単に『疲れたときに甘いものを求めてる』
癒しと思ってたけど、鎮痛剤と言われてもなんだか納得。
ストレスには効果抜群。どか食いって幸せ。
いやーな気持ちが綺麗さっぱり。

ぼたさん

そのときだけは

エト

後ろ向きすぎない?

でも午後さんのお菓子の時間はそういうもの。
おいしい! よし明日もがんばろう!
ではなくて。

おいしい。うん、まだ大丈夫。

こんな感じ。上向きにするんじゃなくて平坦に。
気分が元に戻るためのお菓子を作る時間と食べる時間。
なのでひたすら静かです。

おーいーしーいいいいい!

みたいなのは一切ありません。
ただただ「おいしい……」と噛みしめてます。

ぼたさん

パーティーっていうより晩酌っぽい?

エト

そうかも。お酒のつまみはこっちもいいけど

眠れない夜にケーキを作っても作らなくてもいいマンガ

作者の午後さんのことはエトはまったく知りませんが、

「そうだなあ。おいしそうだなあ」

なんて共感したり、出てくるお菓子をそう思ったりしながら読んでます。
字を読む気力がないときは、作ってるところとできあがりのお菓子を眺めるだけ。
こうすればいいよ! 解決! がんばれ! みたいには午後さんは言いませんし。

エト

とても気が楽

レシピもあるので、全然眠くならないしちょっと作ろうかな、と起きても良し。
そのうち作ってみるのもいいなあ、と思うのも一興。
眠くなったのなら閉じておやすみ、とできればきっとそれが一番。
なおエトは2番目の状態になることが多いです。

ぼたさん

結局作らないやつ

エト

いいんだってば

ではでは良い時間を。

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